終戦記念日2015年08月15日 15:47

「今日は終戦記念日」という書き出しで始まる見出しや書き込みが目立つ日ですが、今年は70年という節目でもあり、更に顕著な気がします。

前後70年を経て、子供達の多くが安全で自由に自分の夢に向かって走る事が出来る環境が充実して来ました。
「誰のお陰?」という自分の功績でもない事について恩着せがましく言うのは好ましくありませんね。
「みんなで頑張って得た成果」と考えましょう。
そして、私達はこの状態を維持し発展・充実させて行かねばなりません。

我が国は資源に乏しく、その多くを海外に依存している。
また、日本の経済は材料を輸入して製品を輸出する「加工貿易」で成り立っている。
という話は小学校の社会科の授業で勉強しました。
この構図は基本的には変わっていませんね。

「世界中から材料を輸入して世界中で製品を販売する」この構図を私達は長らく続けていました。
・概ね安定した為替
・高い品質と耐久性
これらによって、Made in Japan. は世界で認められた「ブランド」であると思います。
しかも、終戦時の最悪の状態から数十年で世界のトップレベルにまで上り詰めた!

私達はこれを維持・発展させねばならない。
子供達孫達の希望に満ちた将来の為に、何としても!
そんな気持ちを私も持っています。

しかし、私達はそのような奇跡的発展が永久に続くとは思っていないでしょう。永久に続けたい気持ちは山々ですが、そうはさせて貰えない。

株価の大幅な下落が世界規模で発生し、かつての世界恐慌のような事態が発生したり、自然環境の激変による天然資源の枯渇や異常繁殖が生態系を狂わせつつある。

こんな時代で、どうやって安定を維持・発展敵意継続させるのか?
そういう心配が湧く一方で、「私達の発展は私達自身の努力のみによってもたらされたものなのか?」という設問への回答も用意しておく必要があると思います。

敗戦後アメリカの支配下に置かれ、武装を解除され、朝鮮戦争の土台の役割を担いつつ高度経済成長の切っ掛けをつかみ、日米安全保障の傘の下で温いお湯に浸かった状態で戦争の危機感を第三者的に傍観しつつ経済発展一点に主眼を置いて突き進んだ結果によってもたらされたのが今日の我が国の基本であると思います。

大雑把なこの流れはそれほど間違っていないと思いますが、問題のこのプロセスの解釈と今後の方針であると思います。

1.そもそも米国1国に支配され、米国の都合に合わせた国家再建がなされ、結果的に米国の一部であるかのような国家になってしまった。これは日本が本来進むべき方向とは異なる。また、先の戦争で経験した唯一の被爆は米国によるものであるにも関わらず、その加害者たる米国に迎合する事自体に矛盾がある。
2.戦後の復興は米国主導で行われ、極めて短時間で焦土からの奇跡的経済成長を成し遂げられたのは米国の安全保障に依るところが大きい。
今後もこの状態を維持し、米国と歩調をあわせながら共栄の道を開拓して行く。
3.戦後は敗戦国として一時的に米国に依存した国家復興政策を進めたが、そろそろその考え自体を修正する時期に来ている。
私達は独立国家として独自の文化・経済圏を持ち、自国の利益と民族は独自に守る方針を強め、主体的に運営を行う。米国も他の友好関係ある諸外国と同列であり、共同で世界平和と発展に貢献するために一定の責任を果たす。

様々な考えや解釈があると思いますが、私は上記のように分類していました。学者ではないので綺麗な分類にはなっていないと思いますが、イメージは伝わるかと思います。

という事で、今回はここまで。

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